※2刷では、1章の労災データ及び法令改正のポイント部分を最新の情報(2023年5月時点)に更新しました。
-知識の再確認と悩みの解決に向けて-
職長に必要な基礎知識の再確認およびリスクアセスメントの進め方、ヒューマンエラー防止活動、また、職長としての悩み・困ったことを解決した各種優良事例 を紹介したうえで、職長が部下の作業員をどのように指導・教育したらよいのかについて、わかりやすく解説しています。法令改正に伴い、ロープ高所作業や墜落制止用器具、石綿則、特化則に関する事柄を追加・修正しました。
ベテラン職長に対してのフォローアップ教育と能力向上のためのテキストとしてご活用ください。
【2刷】2023.7 【改訂日】2021.10 【発行日】2007.7
【発行】㈱労働新聞社 ℡03-3956ー3151
【ページ数】224P 【定価】1,650円(税込)
目 次
第1章 建設業の労働災害の動向と課題
1-1 労働災害の現状
(1)建設業における労働災害の現状
(2)令和4年の建設業における労働災害の分析
1-2 課題
(1)小規模工事での災害多発
(2)高齢者問題
(3)新規入場直後の死亡災害率
(4)経験年数による被災率
(5)重層下請負別による被災率
(6)職業性疾病の多様化
第2章 職長に必要な基礎知識
2-1 統括管理とは
2-2 職長・安全衛生責任者の職務はここが違う
2-3 事業者責任について
(1)刑事責任
(2)行政責任
(3)民事責任
2-4 作業方法の決定と作業員の配置
(1)作業方法の決定
(2)作業変更時の措置
(2)作業員の適切な配置
2-5 安全施工サイクル
1 毎日の安全施工サイクル
(1)安全朝礼(全員参加)
(2)安全ミーティング・KYK(作業グループ単位)
(3)作業開始前点検
(4)作業中の指導・監督
(5)安全工程打合せ
(6)持ち場の後片付け
(7)作業終了時の確認
2 週間の安全施工サイクル
3 月の安全施工サイクル(随時を含む)
2-6 異常時・災害発生時における措置
(1)異常時における措置
(2)災害発生時の措置
2-7 「労災かくし」排除のために
(1)労災かくしは犯罪である
(2)労災かくしはなぜダメなのか
(3)送検事例
(4)労災かくしを企図する動機
(5)防止対策(こうすれば防げる労災かくし)
第3章 職長が行うリスクアセスメント
3-1 リスクアセスメントの考え方・進め方
(1)リスクアセスメントとは
(2)リスクアセスメントの具体的な進め方
3-2 リスクアセスメントの手法で災害原因と対策を考える
(1)災害事例を用いたリスクアセスメント
(2)リスクアセスメントを取り入れた作業手順書
(3)リスクアセスメントを取り入れた危険予知活動
第4章 職長が行うヒューマンエラー防止活動
4-1 人間の行動特性の分析
(1)ヒューマンファクター(人間の行動特性)
(2)ミスや不注意の要因
4-2 ヒューマンエラーは防止できる
(1)労働災害の4つの状態
(2)作業員への働きかけ(意識づけ)
(3)それでも人間は必ずエラーを犯す
(4)ルールを守らない・守れない理由
(5)リスクの排除
(6)下請の立場で出来る安全化
第5章 職長としての悩み・困ったことを解決した優良事例
5-1 職長としての悩み、困ったこと
(1)事業者・作業員関連の悩み
(2)資材・機械器具関連の悩み
5-2 悩み、困ったことを解決した優良事例
(1)職長会の効果
(2)一声かけ運動
(3)安全な施工方法の提案(創意工夫・改善)
(4)作業員とのコミュニケーションの取り方
(5)健康管理・メンタルヘルス
第6章 作業員に対する効果的な指導および教育方法
6-1 教育の基本原則
(1)教育の目的
(2)教え方の原則
6-2 教え方の効果的な進め方
(1)教え方の4段階法
(2)叱り方を誤ると
(3)指導・教育の条件と要素
6-3 職長の良い指示の与え方
(1)職長は作業指示をいつ行うのか
(2)「指示」は迷いなく明確に
(3)仕事の始めと終わりはしっかり締める
6-4 コミュニケーションの取り方
(1)コミュニケーションとは
(2)コミュニケーションの基本要素
(3)人間関係の維持(日常から心がけること)
(4)コミュニケーションの取り方
6-5 現場が求める創意工夫
(1)創意工夫の仕方
(2)作業員から創意工夫を引き出す具体的な手法例
(3)創意工夫を生かすポイント
(4)職長自身の想像力発揮のために日常心がける実践事項
6-6 現場が求める作業改善
(1)作業改善の必要性
(2)作業改善の仕方(現状確認と改善作業の選定)
(3)作業改善の進め方
6-7 ヒヤリ・ハットと危険予知活動
(1)ヒヤリ・ハットを経験している人は?
(2)ヒヤリ・ハットと災害防止
(3)ヒヤリ・ハット運動の重要性を理解させる
(4)ヒヤリ・ハット運動を始めよう
(5)体験板の利用や反省会で成果をあげる
(6)ヒヤリ・ハットの検討
(7)ヒヤリ・ハット運動を危険予知活動に組み込む
(8)体験者との対話で心をつかむ(作業者へ指導・教育をする)
6-8 災害事例から学ぶ
(1)災害事例研究の目的
(2)災害事例研究
(3)作業手順のすき間で発生した災害事例と職長への一言