建設労務安全研究会
 
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ソフト部門

第一部 毎日の安全施行サイクル

A. 安全朝礼

<一般事例>

毎朝、作業開始前に作業所内の広場等で作業所全員(元請・下請・別途発注業者)が参加し、体操、点呼、挨拶、作業所長または安全担当者からの連絡調整と指示伝達(当日の作業内容、危険な作業と場所、前日の点検結果の伝達と対策の指示、行事予定、新人紹介など)を行う。
   
A010. 職長による司会と肩揉みによるスキンシップ
A020. うっかり災害防止体操
A030. 図面等を用いた職長・オペレータによる安全朝礼
A040. 朝礼とKYミーティングの進行順序の工夫
A050  ストレッチ体操の導入(音楽なし)
A060  作業員体調確認チェックシート
A070  朝礼時に行なうワンポイントチェック

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B. 安全ミーティング(KY;危険予知活動)

<一般事例>

朝礼に引き続き、作業を行う場所で、職長または作業指揮者単位で、各作業員の仕事を指示する(黒板などを使用するとよい)。 職長は元請との安全工程打合せ結果による作業指示書をもとに、その日の作業予定を5W1Hで指示し、支持した作業の危険性を各作業員に発言させ、2〜3の危険ポイントについて、その対策を話し合って定め、それを全員で遵守するように決める(KY活動)。
他職種の連絡調整事項の確認・伝達、服装・体調チェックも行う。
   
B010. 一人KY活動
B020. 「ヒヤリハット」記録帳の活用
B030. WK【私はこうします】運動
B040  作業員をモデルにしたKYシート
B050  現場にて有効活用できる危険予知活動表
B060  危険予知活動(TBM・KYK・SC-5)添削指導と掲示
B070  日々行なう作業手順書の確認

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C.作業開始前点検

<一般事例>

作業開始前(下請持込機械は現場持込時)に、作業場所(設置場所)で、有資格者または作業責任者が、材料・機会・設備などを点検する。
  法廷点検項目、自主点検項目について、作業前点検表により点検し、結果を記入し責任者に報告する。あわせて、作業場所の環境や状態も点検する。不備があった場合は即時是正、作業を中止させる。元請の所長、安全担当者は修理改善の経過を含め、必要に応じて内容を確認する。
   
C010. 工事写真を活用したKY活動
C020. KY活動に基づく作業前安全確認
C030.  始業ミーテイング時に行なう安全帯の点検

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D.作業所長巡視(安全パトロール)

<一般事例>

1日1回以上、現場内、現場周辺などを作業所長(総括安全衛生責任者または元方安全衛生管理者)が、現場全域にわたり巡視し、確認、是正指示を行う。

  対象は、(1)作業員の配置と作業状況
        (2)設備・機会の保安状況
        (3)現場の環境状況
        (4)第三者に対する設備・防災対策状況
        (5)搬入資機材の状況
        (6)元請担当者、職長、作業主任者に対する監督状況

を現場の最高責任者の立場で巡視し、結果は安全衛生日誌に記録・保存する。巡視の際に処理できなかった事項は当日の安全工程打合せで検討・処理する。
   
D010. デジカメを活用した安全指示
D020. 「一声かけ」による所長パトロール
D030.  デジカメを利用した統責者パトロールのプレゼンテーション

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E.作業中の指導・監督

<一般事例>

作業中随時、作業場所で、下請であれば現場責任者・職長・作業主任者が、元請であれば工事担当職員・安全担当者が、作業の中で指示、打合せ、教育した事が実行されているかを監督、指導する。

  対象は、 (1)物的面(安全設備の不備、機会の異常など)
         (2)人的面(不安全行動、新規入場者への配慮など)
         (3)管理的面(連絡調整不備、指示違反、無資格者の就業など)

について、点検表や施工要領・作業手順・作業指示書などをもとに実施し、不備や不良があった場合、監督者はその場で是正させるか、作業を中止させる。元請は、是正指示書を発行(その場合、安全衛生日記に記録)するか、安全工程打合せで確認させ協議する。下請は、是正指示書に従って是正し、結果を報告する。
   
E010. 「一声かけ隊」による安全巡視
E020. デジカメによる安全・不安全行動の公表

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F.昼礼

<一般事例>

  現場の都合によっては、朝に朝礼が出来ない場合など、昼に朝礼を行う場合もあるが(内容は(1)朝礼と同様)、朝礼を実施したうえで、更に昼休み終了後に再度全員が集まり、作業所長や安全担当者が午後の作業指示の伝達や午前中と変化した危険な作業と場所などの伝達等を行う。
   
F010. 瞑想リラクゼーションとストレッチ体操の実施

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G.安全工程打合せ

<一般事例>

毎日、一定時刻に、工事事務所(会議室)などで、元請、下請、別途工事業者の関係者は全員出席する。(元請;所長、元方安全衛生管理者、担当職員、安全担当者。下請;現場責任者、安全衛生責任者、職長、二次以下の工事担当者も同席させる。別途工事事業者;所長、主任などの元方事業者)

打合せする内容は、
(1)本日の作業状態を踏まえて翌日の作業の調整、指示を行い、記録する。
(2)混在作業における上下作業の時間帯調整、作業方法の確認
(3)共用機械類(クレーンなど)の使用時間、作業内容、作業方法、作業責任者の調整・確認
(4)共用設備(足場、桟橋、構台、通路など)の使用時間、作業内容などの調整・確認。
(5)危険箇所の周知、標示、確認などの指示
(6)関係者間で協議し、納得の上各作業の重点事項を記入した「作業指示書」を作成して渡す。
(7)計画変更された作業、新たに着手する作業などについては、仕様機械、材料、工具、作業手順、作業主任者、有資格者、人員などについて十分打合せする。
   
G010. ITを駆使した安全工程打合せ

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H.持ち場後片付け

<一般事例>

毎日、終業前の5〜10分間で、作業場所、安全通路などの共用部分、機材などの集積場所を、作業を行った業者(共用部分などは元請の定めた者)が、整理整頓、後片付けを行う。

後片付けの方法は、
(1)作業に伴った材料、工具、不要材の整理・整頓
(2)共用部分の清掃、仮置材整理、集積場所の整理・整頓。元請は集積場所、集積方法、搬出方法、担当区分などをあらかじめ計画し、掃除用具を用意(費用負担、保管責任は協議)する。
(3)後片付けの確認(各持ち場は職長、共用部分は元請職員、総合的チェックは各持ち場の終業報告の後、元請職員が再確認)をする。
   
H010. ゴミの一袋片付け運動
H011. ごみの「ひとつかみ運動」による作業環境の改善

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I.終業時の確認

<一般事例>

毎日、作業終了時に、現場全域及びその周辺を、元請職員(安全当番)と下請(各所口調や安全衛生責任者)が、終業時確認を行う。
  下請は、跡形ず家の状況、火気の始末、重機のキー取り外しの保管、電源カット、第三者防護施設の整備・確認、翌日の手配漏れの有無、残業時の元請への連絡、事務整理、詰め所の戸締りなどを行い、元請(所長など)に終了報告を行う。
  元請は、現場責任者や職長からの終了報告を受理し、現場全体の戸締り、消灯、第三者災害防止措置の確認、出面・出来高・作業指示書・安全衛生日誌などの事務整理を行う。
   
I010. ヒヤリハットの報告と朝礼への活用
I020. トンネル切羽状況掲示板による作業の引継ぎ
I030.  入退場管理システム

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